誕生石

9月の誕生石・クンツァイト

2021年、9月の誕生石に新しく加わった宝石・クンツァイト。ジュエリーデザイナー歴10年以上の目線から、宝石のこと、おすすめのジュエリーなど、ご紹介します!同じ月の誕生石であるサファイアにはほとんど無い色でもあるクンツァイト。新しい選択肢が増えて選ぶ楽しみも増しますね!

目次

  • クンツァイトってどんな宝石?
  • クンツァイトのオススメジュエリー3選

クンツァイトってどんな宝石?

柔らかなスミレ色が、上品な印象のクンツァイト。ちょっと変わった名前ですが、実は発見した人の名前からつけられたもの。1902年、ティファニーの鉱物学者だった「ジョージ・フレデリック・クンツ」氏が、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ群で発見したことからその名がつけられました。
品質には大きく幅があり、ほぼ不透明のようなものから、ガラス質に透明で輝くものまで存在します。当然ながらその価値は、透明度が高いもののほうが高く、さらに色は鮮やかなものはより高く取引されます。
もともと透明感のあるものも産出量は少なくないため、大粒のものも宝石の中では比較的手ごろに手に入れることができます。たっぷりと色や輝きを楽しみたい方には、もってこいの宝石ですね!ぜひお買い物の参考になさってください。
宝石言葉は、無償の愛、無限の愛、純粋さ、可憐。愛にまつわる言葉が多く、身に着けているだけで幸せになれそうです!

クンツァイトのオススメジュエリー3選

  • BIZOUX|ビズー 
2009年創業のジュエリーブランド。宝石を活かしたシンプルなデザインのものが多く、「結局長く使えるのはこういうの!」という心理をくすぐってくる、私も大好きなブランドです。画像の通り、透明感バッチリの高品質で、色も綺麗!9×7ミリもの大粒の宝石(宝石の世界ではこのサイズは大粒と言えます!)を8本の爪だけでセッティングしたデザイン。こういった大きく品質も高い宝石は、もっとボリュームのあるデザインにすることが多いので、この潔いまでのシンプルさは珍しいと思います。しかも、石を爪のみで留めているので、宝石を横から裏から見ることができるのも、嬉しいポイントです。

ビズーのクンツァイト一覧>

  • agete|アガット
アンティークを思わせるデザインで、人気のアガット。こちらのクンツァイトは、のリングも、ひねった地金部分や、宝石を縦に留めたデザインがアガットらしい1本です。宝石も少し色が薄そうですが、透明感も申し分ない印象。宝石が大冠をかぶっているように見える石座が愛らしいですね!光穴(石座の裏側)がしっかりと開けられているデザインなので、宝石の透明度が活かされ、よりウルウルとしたような輝きが楽しめます。
アガットは全国67店舗もショップがあるため、どの地域にお住いでもきっと近くにお店があるのも嬉しいポイントですね!

アガットのクンツァイトジュエリー>

  • L&Co.|エルアンドコー
1937年創業、甲府でジュエリー製造を行う老舗会社が運営するブランドです。デザインは気軽に身に着けられるようなものが多く、ジュエリーは初めてな方にもオススメ。「伏せこみ」という宝石をぐるりと地金で取り囲むシンプルなデザインは、様々なブランドでも目にしますがクンツァイトを使っているのは珍しいです。宝石が傷つきにくいデザインなので、気軽に着用できると思います。ただし、金種がK10なので長く愛用していると変色してしまいます。デイリーにクンツァイトを楽しみたい方には、ぜひチェックしてみてください。

エルアンドコーのクンツァイトジュエリー>

いかがでしたか?私が「これは素敵!」と思ったものだけを紹介させてもらいました。3選しかなく、ちょっと物足りなかったかもしれませんが、クンツァイトのジュエリーはそれくらいに市場に出回っていないことがわかりました。(本当は10選にしたかったんですが、そこまで無かった!)
個人的には、宝石は「自然がもたらした唯一無二の芸術品」だなーと思っています。色の濃淡、透明度に関わらず魅力があると思っていますので、あまりそういった価値に囚われすぎず、心惹かれるものを選んでみてくださいね。きっとそれがあなたにとって特別なジュエリーになってくれるはずですよ!